動作速度だけから言うと、一つのテキスト(InDesignではストーリーといいます)が短いほうが軽快に動作します。
章扉があるということなので、章ごとにストーリーを分割するほうがよいでしょう。
そのときは「セクション」機能を使用してください。章扉のページに「セクションの開始」を設定します。
設定はページパネルの[ページ番号とセクションの設定]から行います。
そのときは[環境設定]―[テキスト]で「スマートテキストのリフロー処理」の「ページの追加先」を「セクションの最後」にします。
ただ、すでに作成中で変更が難しいということであれば、これにこだわる必要はありません。すでに十分軽快に動作しており、問題がないというのであれば、作り直すことでかえっておかしくなる可能 性もあります。
また、1ページ当たりの図版が10点を超えていて、動作が遅すぎるということであれば、「ブック」機能を使ってください。一つの章を一つのドキュメントファイルに分割し、ブックで全体をまとめ る方法です。
これらの使い分けは特に決まりがあるわけではなく、図版の点数や複雑さ(場合によってはパソコンの能力を考慮して)で決めればよいです。ただ、後々印刷会社に印刷を依頼するような場合ですと( 印刷会社の都合もあるでしょうから)あらかじめ相談しておいたほうが無難です。